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「味」と「色」を駆使して
  0.001秒を争う勝負に挑む

岩井 正典 レーシングドライバー

静岡県伊東市出身の岩井正典さんは、15歳の頃に初めてフォーミュラカーに乗りその魅力に惹かれ、今ではプロのF1レーサーを目指しています。偶然の巡り合わせがありレーサーの学校に入り、体づくりで悩んでいるときに出会いました。成長期ならではの悩みを抱えていた岩井さんに合った栄養コーチングとカラーチューニングにより、レーサーならではのパフォーマンス発揮方法を見つけました。

出会いとレーサーを目指すきっかけ

ーーーふたりの出会いから教えてください
岩井:はい、ちょうどNODAレーシングアカデミー高等学校というモータースポーツに特化した学校を卒業した後、レーシングチームでレースに出ていた頃でした。朝起きるのが辛く、身体の不調が多かった時期でもありました。
岡田:出会った当時は、成長期を過ごした後だったので、身体の成長に対して栄養が追いついていない状況だったのを覚えています。
岩井:岡田さんと話をして、自分と向き合うことで色々改善しました。頑固な性格にも、いつも寄り添ってもらっていたなと思います。
岡田:健康には人一倍気を使っていたし、意欲的にトレーニングに励んでいたからこそ、やり方や考え方を変えるのは容易ではなかったのでは?
岩井:知っているつもりでもきちんと理解していなかったことを、岡田さんは聞き入れやすいように伝えてくれたのが印象的です!理解できるまで向き合ってくれたなと振り返ると思いますね。筋トレしはじめた頃から知っていたら…という気持ちにもなりました。

ーーーレーサーを目指すきっかけを教えてください
岩井:6歳の頃、ショッピングセンターのじゃんけん大会で優勝し、賞品の富士スピードウェイのチケットで観戦しに行ったことがきっかけです。その時、フォーミュラーカーが直線を走るときの振動や躍動感が今でも忘れられません。そのあと、中学生になった時に家族で観戦しに行ったその帰り道で、いつも聞いているCDプレイヤーが壊れていたのでラジオを聞いていた時に、日本で初のモーターカーに特化した学校が開校することを知り、興味をもって体験入学の門を叩きました。
岡田:すごい偶然が重なって今に至っているんだね!
岩井:レーサーを目指す人のほとんどは親がレーサーなので、僕のようなタイプの人はとても少ないですね。

成長期の栄養不足が引き起こす症状

ーーー出会った当時、どんな課題がありましたか?
岩井:そうですね、朝起きられないし、常に眠たい。立ちくらみや手先が冷たいという症状もありました。体質なのだろう…思い込んでいたくらい不調が当たり前でした。
岡田:体調不良が体質だと思い込んで、本当の原因に気づけない人も多いはず。朝起きられないというのは、成長期の栄養欠乏で起こりやすい症状の一つで、立ちくらみや眠気なども同じです。成長期は骨や内臓で細胞分裂が盛んに行われることで、たんぱく質や鉄・亜鉛などのミネラルの需要が急激に高まってくる。これらの材料が不足していると栄養素の借金をしながら成長するので、先ほどのような症状が発生してくることが多いですね。

岩井:実は健康オタクで、食事にはすごく気をつかっていたので、血液データに基づいて栄養不足からくる症状だと言われてすごく驚いた記憶あります。色々と気にしていたのに栄養不足?!と。
岡田:鉄欠乏の状態で、成長期とトレーニングによる消耗が重なり悪循環になっていたね。熱心にウエイトトレーニングをしていたこともあり、きっと筋肉中で酸素を運ぶミオグロビンでも鉄の需要が増していたのだと思います。
岩井:まさか栄養不足がこんなに体の不調を起こしているなんて…。きっと成長期に似ている悩みを抱えている人は沢山いると思います。
岡田:一人ひとり体質や運動強度が異なるから、同じような症状でも個々で異なる原因があります。そこを突き止めて対策をすれば体調やパフォーマンスに変化が出てきます。
岩井:レース中は物凄くエネルギーを消耗するので、体力も精神力もすり減らします。レースの後はフラフラで頭も回らない状況が続いていましたが、岡田さんにみてもらってからはピタッとなくなりレース中の集中力も高まりました。栄養状態によってこんなに変化あるなんて自分でも驚きました。

「五感」を活用したパフォーマンスアップ

ーーー最も印象に残っている内容は何ですか?
岩井:岡田さんに教えていただいて一番驚いたことは「味」と「色」でのパフォーマンスの変化です。カラーチューニングの結果、赤と黒が自分に合っていることが分かりました。色によって可動域が広がるだけでなく、筋の出力が高まりドライビングポジションが安定した時は衝撃が走りました。
岡田:あの時は「色」の影響力の大きさを痛感する時間でしたね。
岩井:レース中のグローブが赤と黒を選びがちだったけれど、きちんと理にかなっていると分かってさらに自信がつきました。それにコックピットの中は狭いので、その中に自分のパフォーマンスを発揮できるものがあることがとても大事だと思います。特にグローブはレース中も視野に入るので影響力は非常に大きいです。岡田さんに教えてもらったことで好転したことはそれだけではないですが、色々な側面の引き出しがあり、自分に合ったプランを一緒に探してくれるので心強い存在です。
岡田:「自分を知る」ことが何より大事だと考えています。より高いパフォーマンスを発揮する上で、「味覚」や「視覚」といった五感の個性を把握して活かすることで、可能性が飛躍的に向上していくと確信しています!

岩井さんは、成長期ならではの悩みを抱えていました。一人ひとり異なる体質をもち、食生活やトレーニングも異なるため、自分を知ることが正解への一歩が始まります。「味」や「色」といった細部まで自分の個性を理解することで、結果が変わることも多いです。可能性を秘めていて、かつ挑戦し続ける岩井さんの今後に注目です。

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